アトリエ白美「渡辺肖像画工房」 渡辺晃吉
- 平成13年9月30日(日曜日)
【雨】
今日は一日休養を取ることにして、家内の希望でスティーブン・スピルバーグの「シンドラーのリスト」をビデオで楽しむ。
時節柄感慨もひとしおであった。
外は雨が一向に降り止まず、静寂があたりを包んで、時までが歩を遅くしているようであった。
新聞を取りに庭に出た家内が、コスモスの開花を告げる。
色は白。雨の中、花弁や葉の上に水玉を乗せて揺れているイメージが自然にうかんでくる。
一時間程読書。
先日古本屋で買った般若心経・金剛般若経の解説書で、玄奘訳[玄奘:玄奘三蔵(ごくうの先生)のこと]の文と漢文、そして口語訳の三種で書かれているので面白い。
気が付くと外はもう夕闇に包まれていた。
カーテンを引き電燈を点け、使いに出た家内の帰りを待った。
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- 平成13年9月29日(土曜日)
【晴】
土曜日の静かな朝の街をゆっくり走っていると、とある家の玄関の前に、犬を連れた60歳代の女性が立ち止まっているのが目に入った。
その家は道に面してすぐに玄関があり、コンクリートの階段が2段ほどついているが、そこに花を植えたプランターが置いてあった。
まわりはきれいに掃除されてさっぱりとした雰囲気であったが、近付いてみて驚いた。
履物からして、さほど遠くない所に住んでいるに違いないその婦人が、なんと連れている犬に小便をさせているのだった。
その犬はプランターの花に向けて放尿し、石段も当然汚れているのだが、婦人は人が見ているのもなんのその、平然とその場を去って行った。
(文句あんの?)と言わんばかりに、こちらを睨みつけて。
何かが狂い始めているのを肌で感じた一瞬であった。
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- 平成13年9月27日(木曜日)
【晴】
私用で久しぶりにJRを利用し、T市まで出掛ける。
T市は鬼才田中一村の生誕の地であり、江戸の風情が今も残る静かな街である。
思ったより早く用が済んだので、とんぼ返りで戻って来たが、ホームから見える駅そばの匂いにひかれて、店に飛び込み、天ぷらそばを注文した。
何年ぶりか駅そばの味は、懐かしく美味であった。
昼を少しまわった頃、画室に着く。
一息入れたあと仕事を始めたが、背中に視線を感じたので振り向くと、狭い入口に何人かの人がかたまって首をのばして見学していたが、目が合った瞬間消えた。
この辺の人達はとてもシャイなのだ。
思わずにんまりと笑ってしまったが、こういう場所の敷居は、やはり高いのかもしれない。
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- 平成13年9月26日(水曜日)
【晴】
朝、画室を開けるとすぐに、前の畑のオバさんが見事なオクラを何本か手に持って庭に入って来た。
ひさしに下げた日よけのスダレを掻き分けながら、アネさん被りの頭が、秋の陽のきらめきをまといつけてはき出しの前に立った。
「こんなもんでよかったら召し上がりますか。いつも同じような物で恥ずかしいんですけど」
「ありがとうございます。ごちそうになりますよ」
「お昼に刻んで、さっとお醤油をかけると美味しいですよ」
家で待つ寝たきりのご主人のことが気になるのか、すぐに立ち去って行く。
時折交す、二言三言の会話が、なぜかその日を穏かに静めてくれる。
廊下には緑のつやつやしたトンガリ帽子がころがっていた。
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- 平成13年9月25日(火曜日)
【晴】
昨日と違い、体を動かすと少し汗ばむ程気温が上がり、画室に着く頃にはびっしょり汗をかいてしまった。
兄を病院に送り、午前11時30分に迎えに行く。
爽やかな風が画室を吹き抜け、久しぶりにパンダ猫も姿を見せたが、かなりよそよそしい態度であった。
庭の草も一部を残してほとんど刈り終わり、あと一日で全部刈り切れるところまでこぎつけた。
兄の様子がおかしいので聞いてみると、どうやら薬の一部を病院に忘れてきたらしい。
電話で問い合わせると、薬局の受付で保管しているとの事。
午後5時までに来て欲しいというので早目に仕事を終え、薬を受け取り、A氏の店に立ち寄る。
しばらく会話に花を咲かせ、午後6時辞去する。
午後6時15分帰宅。家の中は真っ暗。
今日は一番早く帰宅したらしい。
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- 平成13年9月24日(月曜日)
【晴】
秋分の日の振替休日で、画家の辺りはおどろくほど静か。
自然が生み出す音の他に、人間の生活音がほとんどない。
秋の交通安全週間なので、交通安全を呼びかける警察の宣伝カーが、はるか遠くで機械的な声を流しているのが微かに聞こえる位か。
昨日より少し気温が上がったので、ツクツクボウシが盛んに鳴いている。
南のヒサシの上を歩いているのはカラスだろうか。
妙に大きな足音をたてているのが少し滑稽に思える。
カシャ、カシャという微かに乾いた音は、庭の一輪車にひっかけてあるビニール袋が、風にそよいでいる音だった。
キシ、キシ、キシッとバッタが飛び去り、アブが画室の中を南から北へ通りぬけて行く。
今日は音楽もラジオも聴く気が起きない。
信じられない静けさの中で、だまって仕事をしよう。
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- 平成13年9月23日(日曜日)
【晴】
肌寒い朝の空気の中を実家へと急ぐ。
お参りを済ませ、兄を乗せて姉の家へと向う。
もうそろそろ昼近い時刻になるのだろうか。
小一時間程話の花を咲かせ実家へと戻る。
義姉の心づくしのうどんをごちそうになり、しばしくつろぐ。
その内に今度は姉が家族全員で訪れ、また話となる。
時計を見ると午後4時を過ぎてしまった。
これから画室に向っても、着くのは午後5時を過ぎるだろう。
仕方がない、今日は家に帰ろう。
帰宅後、ニュースを見ながら、対テロ戦争について、妻と語り合う。
もしかしたら、21世紀最初の年が戦争によって始まるのではなく、正義と愛に対する悪と憎悪の闘いによって始まるのではないかとの結論に達した。
どのような時を迎えようとも、弱き者、貧しき者が犠牲になることだけは、断じて許すまい。
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- 平成13年9月21日(金曜日)
【曇のち雨】
霧雨の中を合羽を着ずに画室に向う。
途中郵便局と銀行に寄ったので、着いた時には午前10時を少し過ぎてしまった。
昼近く兄を病院に送ったが、帰って間もなく電話があり、すぐに迎えに行く。
帰り路にスーパーで買物を手伝い、さらにリサイクルショップで回転椅子を買い帰宅する。
母屋の書斎の机の高さを回転椅子に合せて調整し、画室に戻って仕事を続け、午後6時に筆を置く。
外はかなり激しく雨が降り続けている様子であった。
荷物を防水袋でしっかり包み、合羽を着て帰路につく。
雨に中を自転車で走るのは、けっこう楽しいものだ。
発電機がタイヤを擦る音も、なんとなく懐かしく聞こえ、学生時代が思い出されてくる。
急ぐことはない。ゆっくり帰ろう。
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- 平成13年9月16日(日曜日)
【晴、夕方にわか雨】
市街地をすぎ、田園地帯に入ると、とりわけ彼岸花の群生が目立つ。
一群が数百本という単位で、ほとんど切れ目なく咲き誇っているのだが、この花を嫌う人が意外に多い。
たしかに花の色も毒々しいし、実際に毒草なのだそうだ。
しかし、以前に耳にした話であるが、江戸時代におきた飢饉の時、ある村では餓死者を出さずにすんだ。
その訳は彼岸花の根をすりおろし、よく水洗いして毒の成分を洗い流してから食料にすることができたからだと言う。
マンジョーカと同じ方法だ。
たぶんその村には豊かな学識を持った知恵者がいたのだろう。
そんな思いで眺める彼岸花は、けっこう愛らしく見えてくるから不思議だ。
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- 平成13年9月15日(土曜日)
【曇時々晴】
朝、画室への道を急ぐそのうしろから、前と後に保冷箱をつけた自転車を力いっぱい踏みながら、小柄で痩せた若いお母さん(?)が追い越していった。
洗いざらしのスニーカーと紺色のハイソックスが、細くてキャシャな足によく似合っている。
いからせた肩が左右に揺れる様子から、積んでいる荷の重さを想像することは難しくない。
中身は言わずと知れた、かの有名な乳酸飲料だ。
その飲料が足利で生れた事を知る人は少ない。
気を付けて観察すると、若いお母さんを中心としたこの集団とは、市内のいたる所ですれ違い、皆とても礼儀正しい。
今、上体を左右に振りながら、懸命に自転車を走らせるお母さんを眺めていると、
「あぁ皆本当に頑張っているんだな」
と思わずエールを送りたくなる。
清々しい朝の出会いであった。
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- 平成13年9月13日(木曜日)
【曇時々雨】
制作中の肖像画がほぼ完成した。
あとは細部に手を入れ、バルルーを調えてから硬化を待って表面保護ワニスを塗付すれば額装できる。
午後、夏休みで帰省していた母屋の甥が東京に戻って行った。
今頃の季節はとても蚊が多くなり気が散る。
少し蒸し暑いが、戸を閉めて蚊取線香の効き目を強くする。
午後5時40分、少し早いが雨の合間を縫い帰路につく。この時間なら図書館に寄れるだろう。
自転車のライトをつけ、長い下りをブレーキを軽くかけながら走っていると少し肌寒いほどである。
もう日はとっぷりと暮れて既に秋の中にあった。
ダイナモの抵抗でペダルが重い。焦らずゆっくりと帰ろう。
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- 平成13年9月12日(水曜日)
【晴】
『人は何故人を殺してはいけないのか?』
この質問に即答できない混迷の時代に生きる者の一人として、もしそれと同じ質問を投げかけられたらどう答えたらよいのだろうか考えてみた。
およそ人にとって最も凶悪な殺戮者は、他ならぬ人であることを無視して、この問題の答を見出すことはできないのではないだろうか。
言い変えれば、人は本質において人殺しであるという眼を覆う現実を直視するところから、答を導き出さなければならないと思う。
この恐るべき宿業のゆへに、人間は救いを求め、自身の存在を浄化する聖なる息吹を切望したのではないだろうか。それゆへに
“なんじ殺すなかれ”
という命題を自らに課さざるを得なかったと思う。
昨日、アメリカは未曾有のテロに襲われた。犠牲者の冥福を心から祈り、この愚行を哀しむことで、いたみを共有しよう。
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- 平成13年9月10日(月曜日)
【雨】
K氏への荷を梱包して送り出そうとした時に電話が鳴った。
受話器を取ると当のK氏であった。
作品は額装し、勤務先への送付に変更。
落札作品は「半夏生」という題の淡彩画で、夏のはじめのめくるめく佇む谷と山を描いたもの。
小品ではあるが、心を込めた作品と自負している。
そういう作品には、必ず理解者がついてくれるだけに、いつもえりを正していなくては申し訳ない。
拙作を買ってくださる方々が後悔するようなことのないように一作一作に心を映して行かなければと思う。
午後、台風による強い風雨の中、A氏が来室。母屋には長男が来ているようだ。
話をしている内に、風雨はますます激しく、ガラス戸の向うで、風景はのたうち回っている。ちぎれた葉が舞い飛び、枝が折れて地面に垂れ下がり、雨は止むことなく振り続いている。
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- 平成13年9月8日(土曜日)
【晴のち雨】
鼻炎の症状がひどく、頭痛もはげしい。
母屋で薬をもらいすぐ服用、間もなく楽になる。
それでもマスクを外すとクシャミが出るので、暑苦しいがしたままで仕事をする。
夜、帰宅前に母屋に寄ると長男が遊びに来ていた。
いとこが夏休みで帰って来ているので訪ねたとの事。
しばらく話に加わり、午後9時30分帰路につく。
雨後の闇は深く重い。
例の通り露地や脇道を選び自転車を走らせる。
夜10時を過ぎる頃、国道293号線を横断する直前に雨が再び降り始めるが、ここまで来れば家も近い。
迷路のような露地を縫って進み家に着くと、帰りがあまり遅いので画室に電話したらしい。
空腹にヤキソバのソースがしみて美味かった。
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- 平成13年9月7日(金曜日)
【曇】
「あんまり頭にきたんで、わしゃティッシュの箱を壁に叩きつけてやったんさね。そうでもしなきゃ気がおさまらねえほど腹が立って腹が立って」
「まったく、こんなことなら同居なんかするんじゃなかったとつくづく後悔してるよ。55歳の若さでオヤジは逝っちまうし、死にもの狂いで育てたせがれは嫁の言いなりだし、銭出すまでだよ。一応親として持ち上げてくれたんは」
本当だよね、丈夫だったら同居なんか絶対するもんじゃねえよ。毎日毎日気疲れでもう死にそうだよ」
「そんなに嫌なんだったら、出てってくれればいんだに、欲だけは一人前以上だから始末が悪いさね」
こんな調子の会話が続いていく。幾人かのオバアちゃんのヨメへのウサ晴らしなのだろう。話の中身のわりには妙に生き生きしているのがおかしかった。
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- 平成13年9月4日(火曜日)
【曇のち雨】
午後に実家の兄夫婦が、風の盆のみやげを持ってやって来た。
8月31日に八尾町に入り、今日の早朝までの5日間をおわらに明け、おわらに暮れてすごし、身も心も風の盆にどっぷりとつかっての晩夏の旅であったのだろう。
もう35年ほどたったろうか。青春のいらだちをもてあまし、2輪にまたがり高山をめざす道を外れ、偶然にたどり着いたのが八尾町で、風の盆のさなかであった。
すでに午前1時をすぎ、空腹と疲れで路上に佇んでいると、前方の闇の中から、生まれて初めて聞く音楽と共に、この世の者ならぬ舞の手の列がこちらにすすんで来た。
魂が凍りつき、長い時の果てに故郷にたどり着いたような懐かしさに、我知らず涙がこぼれて止まなかったのを、昨日のことのように憶えている。
その話を語り聞かせたのが縁となり、兄夫婦の八尾への旅が始まった。
今年は2回目。多分この旅は死ぬまで続くのだろう。
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- 平成13年9月2日(日曜日)
【晴】
画室に着くと、オクラとナスの入ったビニール袋が南のはき出しの下に置いてあった。前の畑のオバさんのおすそ分けだ。
これからのナスは格特の味となる。オクラも野趣のある味がすてがたい。刻んで醤油をかけ、温かい御飯で食べるも良し、天ぷらにして楽しむも良し、いずれも今が旬の野菜の代表格だろう。
たびたびの贈り物、今日もありがたくちょうだいする。
そう言えば、行き帰りの道端に、オクラの花が目立って多い。
大輪の花を咲かせる、日本ばなれした野菜も、見慣れると違和感は無い。
所々にあるリンゴの樹も、実をたわわに付けて収穫も近い。
聞くところでは、あまり甘味の無いリンゴなので、ジャムや菓子などの加工にまわすとのことであった。
時々、ひとかじりしたリンゴが捨ててあるのが、いかにもおかしい。
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■アトリエ雑記は平成12年12月15日からスタートしました。
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